小島秀夫が「デス・ストランディング3」を発表、開発を開始へ

著者: Skylar Oct 11,2025

Hideo Kojima Has Plans for Death Stranding 3 But Won

小島秀夫は『デスストランディング3』の構想を既に持っているが、自身が監督することはないと明言した。『デスストランディング2』の続編の可能性と小島プロダクションの今後について解説する。

『デスストランディング3』は小島監督ではない可能性

『デスストランディング2』が描く続編の可能性

Kojima Discusses Future of Death Stranding Franchise

5月8日にVGCとのインタビューで、『デスストランディング2』の監督である小島秀夫は、既に『デスストランディング3』のアイデアを構想しているが、自身が開発することはないと語った。DS2の鍵となるメカニック「プレートゲート」システムが、世界各地を舞台にした数々の続編を可能にする仕組みについて説明した。

「このプレートゲートの概念を活用すれば、理論上は無限に続編が作れる」と小島は述べる。ただしすぐに「続編の構想はあるが、自分で開発するつもりはない。他のチームに引き継げば、きっと実現できるだろう」と補足した。これは『デスストランディング』シリーズが新しいクリエイター陣の下で続く可能性を示唆している。

パンデミックが『デスストランディング2』のテーマを変えた

How COVID-19 Influenced DS2

小島はCOVID-19パンデミックが『デスストランディング2』のテーマを根本的に変えた経緯について語った。前作は2019年11月に「人間同士のつながり」をテーマにリリースされ、世界的なロックダウンの数ヶ月前に当たっていた。

「初代作品はブレグジットのように各国が孤立化する危険性を警告し、『繋がろう、さもないと災いが起きる』という核心テーマを物語とゲームプレイで表現していた」と説明。驚くべきことにパンデミックはこのテーマを現実で再現し、特にカイラルネットワークと実世界のインターネット接続の類似性が顕著になった。

Kojima on Digital Connectivity During Pandemic

「インターネットはデジタル接続によってロックダウン下でも生き延びる手段を提供した」と指摘。「だが現在、同じ技術がメタバース孤立を促し人々を分断している」。この気付きがDS2のテーマ構築を再考させるきっかけとなった。

続編のビジュアルモチーフはこの変化を反映している。初代ロゴの「繋がろう」を象徴したストランドに対し、DS2のロゴは「繋がるべきではなかった」というメッセージを伝える。小島は「接続の本質を深く考えると、厄介な疑問が浮かび上がる…今はこれ以上言えない」と意味深な発言をした。

広がる小島の創造的視野

Kojima

『デスストランディング』シリーズから距離を置く可能性がある一方、小島は複数の野心的プロジェクトを進行中だ。2023年のThe Game Awardsではジョーダン・ピールとマイクロソフトゲームスタジオと共同開発中の「OD」(旧称Overdose)を発表した。

「このマイクロソフトプロジェクトは5~6年前から開発中だ」と小島は明かす。「前例のない技術基盤が必要で、多くの企業から最初は不可能だと思われた」。

Kojima

さらにプレイステーションが2024年1月のState of Playで発表した「次世代アクションスパイゲーム」も小島のオリジナル新作IPとして発売予定。『メタルギア』以来のスパイゲームプレイへの回帰となる本作について「40年のキャリアの集大成となる作品だ」と宣言した。

これらのプロジェクトが進行する中、ファンは2025年6月26日PS5発売予定の『デスストランディング2:オン・ザ・ビーチ』に期待できる。小島は最近、GTA6の発表延期を受けて本作のマーケティングスケジュールを調整したとコメントしている。